【Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8(RTX3050)レビュー】グラボ搭載なのにゲーミングじゃないプレミアムノートパソコン。軽量なのに排熱◎

自作のデスクトップパソコンから乗り換えるためにグラボ搭載のノートパソコンを探してYoga Pro 7i Gen 8を購入したので本ブログ最初の記事としてレビューしてみることにした。
というか購入するにあたって実機レビューが2,3件しか見つからなかったので検討している方の参考になれば幸い。

外箱

ちなみに購入金額は159,830円。Lenovo公式で購入。
セール期間中だから価格変動してたらごめん。

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Yoga Pro 7i Gen 8は、スリムでパワフルな14型ノートパソコンで、どこにいてもクリエイティビティを発揮することができます

 

★モデルチェンジ後の現行機もレビューしました(もしよければこちらからどうぞ)

 

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どういう条件で探していたか

今まで使っていたデスクトップパソコンのスペックは以下のとおり

  • CPU Core i5 12400F
  • GPU GTX1060 6GB
  • メモリ 16GB
  • SSD 512GB
  • HDD 2TB

こんな記事を見に来てくれる方ならもう分かっていると思うが、GPUが貧弱。
調べたら2018年に購入したやつだった。もう5年前。そら歳も取る。

CPUだけちょっと強いのは去年交換したから。
GPUも1060からいい加減乗り換えようと思っていたんだけど、GPU換装するぐらいならその分のお金をノートパソコンに回してしまった方がいいじゃんとなって今に至る。

パソコンの用途

俺のパソコンの用途としては、簡単な画像編集やブログがメインで、たまにゲームもしたいな、程度。
ゲームって言ってもAPEXぐらいの人気ゲームがまあまあプレイできればそれで良いぐらい。

また、当然ながらゲームは家で外部モニターに接続しながらプレイする想定。
キーボードも外付けしないといけないし。

なのである程度のCPUとGPU+色域が広いディスプレイを搭載していて、かつクラムシェル運用(パソコン閉じた状態)が可能なものを探していた。

クラムシェル運用が難しいパソコンは意外と多い

デスクトップからノートに乗り換える上によく言われる本体サイズゆえの排熱の厳しさについて、これは紛れもない事実でキーボードの上側に排気・吸気があって画面を閉じると即熱暴走するクソ仕様になってるノートパソコンは意外と多い。

犠牲になってもらって悪いけど、例えばMSIのPrestige14だと下記のとおり。
自分のノートPCがクラムシェルモードで使えず残念だったお話(※外部リンク)

メーカーや機種にもよるんだけど、ノートパソコンの排熱は底面(キーボードの裏面)から吸気して、側面(キーボードと画面の間)から排気するのが基本。

Yoga Pro 7i Gen 8も例に漏れず同じ形式。

ノートパソコンスタンドのMajextandを張り付ける前の写真を撮り忘れてた。ごめん。
Majextandについても後日レビューするので許してほしい。

↑レビューしました。

 

ただYoga Pro 7i Gen 8の吸気ファンは両サイドにあるのでMajextandは排熱に悪影響を及ぼさない。

背面左側
背面右側

おそらくLenovoはそれも想定した上でファンの位置を考えているんだと思う。
パソコン売り上げ世界一の名は伊達じゃない。

排熱の話に戻るけど、吸気に関しては底面なので滑り止めのゴム足か、ノートパソコンスタンドで常に浮いてるからクラムシェル運用とは何も関係ない。

問題は排気で、先に挙げたPrestige14のように画面を閉じると排気口を塞ぐ形状の機種

引用元:MSI公式ホームページ

こういう機種だとモニターの下部分がキーボード側面を包み込むような形状になってるから、画面を閉じると即熱暴走。
クラムシェル運用はまず無理。

けどもこういう形でスタンドを設置してノートパソコンを開きながら2画面体制で使えば使えない訳でもないのでそこは自分の作業スペースと相談してもらえればと思う。

ちなみにクラムシェル運用はパソコン自体に結構な負荷がかかるという話もある。
主に排熱がうまくいかない機種のことだろうからYoga Pro 7i Gen 8にはあてはまらない気もするけど、あくまで自己責任で。
俺はクラムシェルやる。

重いゲームは流行らない

そもそも論、人気になるゲームというのは型落ちのミドルスペック機でも動作するものばかり。
特に昨今のオンラインゲームに関してはプレイヤー人口が命。

高いスペックが求められるゲームに関しては人口が一定以上増えないから絶対に流行らないしすぐ廃れる。

そんな俺のような大多数のライトゲーマーにデスクトップパソコンは絶対にオーバースペック。

記事を読んでる方にも、20万円払ってデスクトップパソコンとその他ゲーミングマウス等を揃えたけど実際はほとんどYouTube専用機になってて、ゲームもそんな勝敗にこだわらず友達と通話しながら軽い気持ちでやってるという人も多いんじゃないだろうか。

ニッチな重量級ゲームにハマるかもしれないという低確率の事象を考慮して、嫌々デスクトップパソコンを買って持ち運びができない置物を部屋に鎮座させておくのは本当にナンセンス。

記事の後半で各種ベンチマーク結果を載せているので詳細はそちらを確認して欲しい。

 

Yoga Pro 7i Gen 8(RTX3050)のスペック

俺が購入したYoga Pro 7i Gen 8のスペックは下記のとおり

CPUCore i7-13700H
GPURTX 3050 Laptop GPU 6GB
メモリ16GB LPDDR5-5200MHz(増設不可)     
ストレージ512GB M.2 SSD(たぶん換装可)
画面サイズ14.5インチ 液晶
解像度3K(3072×1920)※16:10
リフレッシュレート     120hz
色域DCI-P3
OSWindows 11 Home 64bit
カメラ1080p(電子式シャッター)
消費電力140W
Wi-Fi6E(IEEE802.11ax)
カラータイダルティール
重量1.49kg

結構いい感じでまとまってるなという印象を覚える方が多いと思う。
特にグラボ搭載でこの画面の解像度&色域の優秀さ、重量1.5kg以下を兼ね備えている機種はほとんどないはず。
優秀。

ゲームメインでやりたい方はRTX4050搭載モデルもあるのでそっちを検討して欲しい。

 

各種ベンチマークの結果

ベンチマーク結果は以下のとおり。
バッテリー駆動状態と電源接続状態で2回測定した。

※ブルプロの解像度が微妙なのはベンチマークソフトの仕様。
 興味がある人はブルプロ公式のQ&Aを参照。フルHDじゃなくて申し訳ない。

Cinebench R23(マルチ)15346
Cinebench R23(シングル)1345
Passmark(PerformanceTest 10.1)2097
FF15(1920×1080、標準品質)(快適)6308
ブループロトコル(1756×1097、最高画質)(やや快適)7631
バッテリー駆動時

次に電源接続状態。
家でゲームするときを想定。

Cinebench R23(マルチ)15446
Cinebench R23(シングル)1797
Passmark(PerformanceTest 10.1)2934
FF15(1920×1080、標準品質)(快適)6208
ブループロトコル(1756×1097、最高画質)(やや快適)7832
電源接続時(画面開いた状態)

なぜかFF15ベンチマークに関してはバッテリー駆動の方がスコア出ちゃったんだけどFF15以外を見ても分かるようにバッテリー駆動時と電源接続時でそこまで数値は変わらないらしい。

廃熱がマジで優秀(ベンチマークをループしてみる)

ノートパソコンはよく「デスクトップと違って廃熱上手くいかずに熱暴走して性能発揮できないじゃん」とか言われがちだし、自分も購入前は一番気にしていたポイントだった。

デスクトップからノートに移行できないと思われがちな原因の1つだと思う。

そう思って長時間やりがちなゲームのベンチマークをループしまくってみたからちょっと見てほしいんだけど、Yoga Pro 7i Gen 8はそんな常識すら吹っ飛ばしてくれた。

FF15(1回目)(快適)6208
 〃 (2回目)(快適)6132
 〃 (3回目)(快適)6152
 〃 (4回目)(快適)6152
 〃 (5回目)(快適)6138
ブループロトコル(1回目)(やや快適)7832
    〃   (2回目)(やや快適)7652
    〃   (3回目)(やや快適)7682
    〃   (4回目)(やや快適)7758
    〃   (5回目)(やや快適)7787
電源接続時(画面開いた状態)
・FF15→1920×1080、標準品質
・ブルプロ→1756×097、最高画質

FF15に関しては標準品質だと余裕。設定上げてもいけそう。
ブルプロも高画質ないし中画質に落とせば余裕でプレイできそう。

ちなみに画面閉じてクラムシェル状態で同じくベンチマークを5回ループしたけど数値はほぼ変わらなかった。
本体の温度も触った感じ「まあ熱いな」ぐらい。炎天下で使うiPhoneの方がよほど熱い。

形だけノートパソコンでクソ重い機種ならまだしも、1.5㎏以下でビジネスシーンでも使えるぐらい見た目にもこだわったパソコンでこれ。

最近のノートパソコン、結構すごいってのが分かってもらえたかなと思う。

 

ベンチマーク中の排気音が不快じゃない

デスクトップからベンチマークを回しまくってたときの排気音も全然うるさくない。
音も低いし、不快に感じる人はほとんどいないはず。

言葉で言っても分かりにくいと思うから気になる方はまた某関西人の動画(12分40秒ごろ)を見てほしい。
※正確には動画の機種はYoga Pro 7i Gen 8の前モデルだけどほぼこの通りと思ってもらっていい。

さりげないロゴ

ちなみにベンチマークが終わったら10秒も経たないうちにファンの回転が緩やかになってほとんど聞こえないレベルになるし、20秒後ぐらいに背面触るともうほとんど冷えてた。

すごいというかもう怖かった。わけわからん。

 

質感もデザインもいいのに色だけが残念

ビジネスシーンでも使えるとか言っちゃった手前言いづらいんだけど、色だけが本当に微妙。
でもこれはケチった俺が原因。

というのも今回購入したタイダルティールという色以外にストームグレーっていう色もあって、実機は見たことないけどまあMacbookのスペースグレーみたいな色でまず失敗しないと思う。

ただ下記のとおり値段差があまりにデカすぎてとてもじゃないけど色だけで払える金額じゃない。

まあ色なんて自己満。タイダルティールも別に変な色じゃないから大多数の人は気にならないはず。
しかも全体的なアルミ筐体の質感とか角の丸め方なんかは文句ない。満足。

画面とキーボードの間。ここが排気口になってる

画面も180度開くし、

ディスプレイも片手で開閉可能。

細かいところまで本当によくできてるから見た目に関しては心配しなくて大丈夫。
これで満足できない人はMacbookいこう。

 

画面の解像度と発色が良いし、ベゼルも薄い

解像度は3K、色域はDCI-P3、とまあ当たり前なんだけど本当に綺麗。発色が濃い。

ちなみにDCI-P3はよく聞くsRGB換算で133%。よう分からん人は「プロが使う規格にも対応してるぐらい綺麗なんだな~」と思ってもらって相違ない。

IMG_8393

またリフレッシュレートも120hzだからガチゲーマー以外はまず満足できると思う。

俺には負けられない戦いがあるって人はこんな記事見ないでデスクトップ買ってください。

 

アスペクト比16:10の作業性が地味に効く

よくタスクバーを縦に表示して作業領域を稼いでる人がよくいると思う。
俺もそうだった。

でも16:10だとそんなことしなくていい。

タスクバーを横に表示しても作業効率が落ちないからだ。

Yoga Pro 7i Gen 8に限らず、最近のクリエイター向けやプレミアムを謳うノートパソコンはほぼ全てと言っていいぐらい16:10のアスペクト比を採用している。

そこには流行りだけじゃない合理的理由があってこそだから、これからパソコンやモニターを購入しようと考えてる人はぜひ16:10の画面に触れてから検討して欲しい。
世界が変わる。

特にYoga Pro 7i Gen 8はベゼルが薄いから、アスペクト比は変わっているのに本体サイズは普通の14インチクラスをキープしてる。

例えば、RTX3050を搭載した14インチ程度の機種を比較してみると

機種名縦×横幅×厚さ(mm)価格(価格.com調べ)
Lenovo Yoga Pro 7i Gen 8
※14.5インチ、16:10、3K
226.49×325.5×15.6159,830円
MSI Prestige14(A12UC-225JP)
※14インチ、16:9、フルHD
219×319×15.9229,799円
DAIV Z4(I7G50SR-B)
※14インチ、16:10、WQXGA+
213×308.8×16.8189,800円
WQXGA+は2.5kぐらい(2880×1920)

0.5インチ違うから正確に比較しづらいんだけど、Yoga Pro 7i Gen 8のサイズが極端に大きい訳じゃないことは分かってもらえたと思う。

ちなみに比較して気づいたけどライバルと比べてもかなり薄いっぽい。

褒めてばっかで全然悪いとこ言わねえじゃんこいつって思ってる人も出てきたと思うのでそろそろ欠点をあげてみる。

意外と重大な欠点があるから、よく考えて判断して欲しい。

 

【クソ】SDカードスロットがない

Yoga Pro 7i Gen 8はクリエイター向けプレミアムノートパソコンなのにSDカードスロットがない。
もちろんマイクロSDも不可。

たぶんこいつの最大の欠点。

 

インターフェースを見ていくと、

左側面

左からHDMI、Type-C(USB 3.2 Gen 2)、Thunderbolt™4

また右側面は

左からカメラシャッター、電源ボタン、3.5mmイヤホンジャック、USB 3.2 Gen 1(電源オフ時も充電可)

となっていて、thunderbolt4も付いてるなど充実のインターフェース。

SDカードスロットさえ付けてくれれば言うことなかったのに…どうして…

ちなみに俺は買ってから気づいた。馬鹿すぎる。みんなは同じ轍を踏まないように。

と言ってもMacbookが端子減らしたおかげで安くて高性能なUSBハブがいくらでも出回ってるので、実用上そこまで困ってない。
大して荷物にならないからパソコンケースに入れとけば解決。

ちなみに買ったUSBハブについてもまた別途記事にしたい。

 

【まあ許せる】指紋認証がない。顔認証のみ

上記のとおり。指紋認証がない。

青で囲んだ部分に顔認証兼Web会議等のためのカメラ搭載。ちょっと出っ張ってる

コロナも明けたし別にいいじゃんって人もいると思うけど、顔認証だと画面の前に座ると自動でロック解除されるから自分で制御したい人はちょっと嫌かも。
俺も嫌だった。もう慣れたけど。

まあこれで買うのをやめるほど致命的な欠点ではないはず。大丈夫、耐えられる。

 

【全然許せる】キーボードがちょい不自然

英語キーボードを日本語キーボードに変換するときにコストカットしたのが原因だと思うけど、スペースキーとエンターキーが隣と連結しちゃってる。
すぐ慣れると思うけど最初はちょっと違和感。

これも同じく慣れの問題。
買う買わないの判断材料にするほどもない。

 

【ワガママ】100wで動作してくれたら最高だった

Yoga Pro 7i Gen 8の最大消費電力は140wなんだけど、付属の充電器がこれ。

まあよくあるパソコンの充電器って感じで重いしかさばる。
室内で使うだけならこれで良いんだけどやっぱり屋外に持ち出すとなると普通の充電器が欲しい。

一応俺が使ってるのはこれ↓

アドテックっていうPC用メモリ等を製造している国内メーカー製でセール時には5,000円台(2023年11月時点)になってて、Ankerなどに比べてかなり安い。

また、3ポートあるので、これ1台あればノートパソコンもiPadもiPhoneも全部一気に充電できるのでマジで便利。

Lenovoには悪いけど付属の充電器は使いにくいしダサい。
上記のような社外品の充電器があると、ノートパソコンの持ち運びが楽になるのでぜひ検討して欲しい。

 

また、想像でしかないんだけど「外ならゲームしないし100wの充電器で足りるのでは?」ってこと。
実際、ゲームしなきゃほとんど内臓GPUで動作するはずなので理論上はいけるはず。

ただ実践した訳じゃないのでそこは自己責任で。

 

【総評】15万円台で買える最高のプレミアムノート

SDカードがないという欠点があるものの、正直それ以外に欠点らしき欠点がない。
セール中だしいつ価格変動するか分からないけれど、検討中の方は早めに購入した方がいい。

また何か月か使って再レビューしたいと思う。

ひとまず現状は最高の完成度と言わざるを得ない。
むしろこのぐらいの価格帯でYoga Pro 7i Gen 8を超える完成度の機種があったらぜひTwitter(現:X)で教えて欲しい。

ではまた。
最初の拙い記事をここまで読んでくれたあなたに感謝を。

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Yoga Pro 7i Gen 8は、スリムでパワフルな14型ノートパソコンで、どこにいてもクリエイティビティを発揮することができます

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