
海外旅行に行くにあたり必須のパスポートがマイナンバーカードの普及でオンライン申請可能になったらしいので、極力家から出たくない俺にぴったりと思ってオンライン申請にチャレンジしてみた。
ただ全然オンラインじゃないし、注意点がいくつもあるので今回はその記録を残しておきたい。
可能な限り市役所等に行く手間を減らしたい人のために、本記事が参考になれば幸いだ。
【結論】オンライン申請の意味がない

まず結論として、「オンライン申請」と言ってるくせにオンラインでは完結しない。
受け取りの際は必ず本人が行く必要があるので、そこだけは注意していただきたい。
もちろん委任状を書いて代理人が受け取るのも不可。
ただし、役所に行く回数が受け取りの1回だけで済むのでメリットがない訳じゃない。
なかなか受け取りに行けない、仕事の休みが取れない、そういう方にはおすすめできる。
では詳しい手順について、注意点とともにまとめていく。
オンライン申請の手順

申請の流れは上記のとおりで
①マイナンバーカードとパスポートを用意(※更新の場合は古いパスポートも)
②マイナポータルにログイン
③申請ボタンを押して受け取り窓口を選択
④顔写真の撮影・自署(サイン)の撮影
⑤マイナンバーカードの読み取り(※更新の場合はパスポートも読み取り)
と割と簡単、に見えるんだけど太字で示した顔写真とサインの撮影が本当に面倒くさい。というか審査が厳しい。
【注意①】顔写真の撮影

顔写真の撮影で注意すべきことは2つ
1.背景は無地にすること
これは言葉通りでただ無地の場所を選べばいいだけ。
柄がある壁紙だったり、髪の毛と同化しがちな黒っぽい背景は不可。
意外と難しいんだけど、とにかく白の無地を選べば大丈夫。
もう1つは
2.顔に髪がかからない(顔が全て映っていること)
これが意外と難しい。
まず髪が長い方はヘアゴムでまとめた上で、眉毛にかからないように髪を上げること。短髪の方でも、眼鏡の反射には気を付けたい。
また、目は開いているが、若干まばたきをし始めている場合なども却下される。もちろんマスクは論外。
特に注意して欲しいのは、光の反射。少しでも白飛びしてると容赦なく却下されるので注意。
どちらにせよ、最後は自治体の申請担当者によるのでこれ以上に厳しいところもあると思う。
その場合は潔くカメラ屋さんに依頼するか、役所に行って撮影してもらうのが賢明かもしれない。
【注意②】自署(サイン)の撮影

これが本当にめんどくさい。
というのも白い紙に書いても、カメラの性能(特にスマホ)によってはカメラ側が勝手に色味を調整してしまって、白い紙が若干黄色みがかって映ることが多々ある。
カメラの設定や後から編集するのもありだと思うが、それもみんなができる訳ではないはず。
となると個人的な解決策は以下のとおり
1.太いペンでサインした上で、白飛びする寸前まで部屋を明るくする
これが一番手っ取り早い。
全てのスマホとは言えないが、ほとんどのスマホがこれで色味の調整が入らず、白が白のまま映ってスムーズに撮影できるはず。
ただ上で書いたとおり、ある程度は太いペンで書かないとサインも一緒に白飛びしてしまうので注意。
そんなの無理って方には次の方法をおすすめしたい。というかこれしかない。
2.役所に行ってサインしてスキャンしてもらう
本末転倒で申し訳ないんだけど、これしかない。
というかこれをしてしまうともはやオンライン申請ではない。
自宅にスキャナーがあれば一番良いが、そんな家庭も少ないはず。
何度か挑戦してダメな時の最終手段として覚えておいてもらえれば幸い。
【結論】時間があるなら行った方が早い。忙しい人にはおすすめ

本当に微妙。これに尽きる。
平日休むために有給休暇を取る必要があって、役所に行く手間を1回でも減らしたい、そんな人はぜひ実践して欲しいところだけど、休みがとりやすい方、もともと平日休みがある方は普通に申請に行くことをおすすめしたい。
パスポートができたら自宅に郵送してくれよ
そんな声もあると思う。ただパスポートは世界中で通用する重要な公的書類。
日本国が発行する唯一無二の書類で、海外において「この人は日本人です。何かあれば保護をお願いします。」という要請を行うことが可能。
それゆえに悪用されると非常に厄介。かなり効力の強い身分証明書になり得るため、むやみやたらに郵送して万が一の事故が発生すると取り返しがつかない事態になりかねない。
もっと柔軟になれという不満があるかもしれないが、外務省の官僚は死ぬほど優秀。
そんな優秀な官僚が、最大限の安全性と利便性と考慮した結果が今のオンライン申請である訳なので、ぜひぐっとこらえてもらいたい。
最後に外務省が制作しているパスポートのオンライン申請に関するYoutube動画を紹介して、この記事を締めたい。
ではまた。
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