【Yoga Pro 7i Gen 9(RTX4050)レビュー】ほぼ完璧。欠点3つ

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レノボから2024年3月29日に発売されたばかりのクリエイター向けプレミアムノートパソコン「Yoga Pro 7i Gen 9」のRTX4050搭載モデルを購入したので、旧モデル(旧モデルのレビューはこちら)との比較も交えながらできるだけ詳しく解説していく。

なお、レビュー機に関しては筆者が購入したもの(購入時価格:199,870円)であり、レノボから譲渡されたり貸し出されたりしているものではないので安心して欲しい。

可能な限りフラットな姿勢でレビューしたい。

では始める。

レビューした商品はこちら↓

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 9 - タイダルティール | レノボ・ ジャパン
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【スペック】最強クラスの性能(最新インテルCPU+RTX4050)

CPUIntel Core Ultra 7 155H
OSWindows 11 Home 64bit
グラフィックボード NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop 6GB GDDR6 
メモリー16GB LPDDR5X-7467MHz(交換不可
ストレージ1TB (M.2 SSD)
ディスプレイ14.5 2.8K OLED(有機EL) 2880×1800
光沢あり 100%DCI-P3 120Hz 16:10
内臓カメラ1080p FHDカメラ(電子式シャッター付)
バッテリー73Wh
最大消費電力140W
Wi-Fi6E対応
重量1.59kg
本体色タイダルティール
officeなし

スペック表のとおり、現在販売されているノートパソコンの中でも最強クラスの性能。

後ほどベンチマーク結果を掲載するが、たいていの作業やゲームが快適に動く。

最新のIntelチップRTX4050、2.8Kで120Hzの有機ELディスプレイ、Thunderbolt端子を搭載しながら、1.6kg未満というギリ持ち運び可能な重量。

他メーカーでも似たようなスペックの機種はあるが、重量が2kgを超えていたり、価格が25~30万円を超えていたり、ディスプレイの性能が低かったりと、20万円以下の価格帯でここまで完成度の高い機種は私が知りうる限り存在しない。

今の過度な円安において、これだけ高いスペックのノートパソコンを20万円以下で出せたのはレノボが販売台数世界1位だからこそ。

コスパという面においては、一切の忖度抜きに評価できる。文句なし。

ただし、100点満点のスペックという訳ではない。
合う人合わない人がはっきり分かれるタイプなので、より詳しく解説する。

 

 

【外見】高品質なアルミボディ+微妙な色

旧モデルでも全く人気がなかった(と思っている)タイダルティールというよく分からない苔みたいな色を採用しているので、本体色が微妙。

MacBookみたいにスタバでドヤるのは厳しい。ドヤりたい人はMacBook買おう。

だけど色以外はほぼ文句なし。

 

ほどよくざらつくアルミボディに

 

癖のないキーボード

 

2つのファン(見えにくくて申し訳ない)を搭載+大きな吸排気口

背面に張り付けているのはMajextand(絶対買うべき
※まだ買ってない方はこちらでレビューしてるのでぜひ検討してほしい。1回使ったら手放せない。

 

それでいて薄いボディ

右側面(左から、インカメラの切り替えボタン、電源ボタン、イヤホンジャック、USB3.2 Gen1)
左側面(左から、thunderbolt4、USB3.2 Gen2、HDMI)

 

と文句のない仕上げ。
色さえ我慢できれば、まず不満を言う人はいないはず。

 

 

【ベンチマーク】ほとんどのゲーム・作業が快適

 

みんながよくやるであろうゲームについて、ベンチマークを取ってみる。

なお、排熱が心配されるノートパソコンということもあるので、連続プレイも想定して3回連続(時間を空けることなく連続で回してます)で測定しているのである程度参考になると思う。

結果は下記のとおりで、

ソフト1回目2回目3回目
FF14(2560×1440(高品質))10147(快適)10279(快適)10155(快適)
FF15(2560×1440(高品質)) 4758(やや快適) 4864(やや快適) 4791(やや快適)
ブルプロ(1920×1080(最高画質)
※BLUE PROTOCOL
11036(極めて快適)10886(極めて快適)11122(極めて快適)

ゲームに関しては、FF15程度ならフルHD以上に上げても大丈夫。
ブルプロみたいな重めのゲームでもフルHDなら十分遊べるレベル。

連続で回しても排熱性能が優秀なため、全くスコアが落ちない。
排熱の際の音も不快にならない程度で、ベンチマークが終わると10秒程度でかなり冷えるレベル。

もちろんAPEXなども余裕でプレイ可能。

ただ動画編集(プレミアプロを使用)についてはフルHDでギリギリ、4Kだとかなり重くなってしまう。
後述するが、メモリの問題なのでガッツリ編集する人は避けたほうが無難。

CPUとグラボは最強レベルなので、軽めの編集ならそこまで困ることはないはず。

 

  

【要チェック】欠点は3つ。かなり人を選ぶパソコン。

【欠点①】メモリが16GB

おそらくここが一番のネック

さすがに16GBのメモリは高画質の動画編集や複数のソフトを同時に立ち上げる実況・配信を行う方には全くおすすめできない。

4K動画を編集しようとしたが、カクつくことがよくあり、快適な作業とは言えなかった。

基本的に動画編集はフルHDの簡易な編集しかできないと思っておいた方が無難だし、ゲームも配信や実況はせずに友達と通話しながら趣味として遊ぶのが限界。

ただ個人的には上記のような重い作業をするなら最初からノートパソコンという選択そのものが間違っているような気がするので、あまり気にする必要はないのでは?と思う。

どうしてもノートパソコンで4K動画を編集したいなら、それこそMacBook Proや下記のような30万円オーバーの機種を買うしかないかなと。

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legion

ここは間違えると取り返しがつかないので、よくよく検討して欲しい。
(ノートパソコンをこじ開けてもメモリ換装はできないので注意!)

 

 

【欠点②】SDカードスロットなし

旧モデルと同じくSDカードスロットがない。

クリエイター向けノートパソコンを謳うのに、SDカードスロットが挿せないのはちょっといただけないし、前モデルから改善されていないのもどうかと思う。

MacBookが端子を減らしてしまった流れもあると思うが、結局パソコンに加えてUSBハブを一緒に持ち歩く羽目になっている訳で。

薄さ軽さを求めた結果かもしれないが「欠点」と評価し、来年以降に期待したい。

 

【欠点③】画面が光沢仕様に変更

個人的にはメモリやSDカードよりもこれが一番嫌なポイント。

有機ELディスプレイになったから仕方ないのかもしれないが、やはり光沢仕様は目が疲れやすいし、何より背景や自分の顔が反射するためイマイチ集中できない。

下記のような反射低減フィルムを貼付けてもいいのだが、有機ELのメリットである「黒」が濃いグレーに見えるし、どうしても画質が劣化するはず。

せっかくの2.5Kディスプレイを腐らせるような気がして、躊躇している。

気になる人は近くの家電量販店で光沢仕様のパソコンやモニターを見てみて、我慢できるかどうか判断してもらうのが一番。

ここは好みの問題なので、ぜひ自分の目で確認することをおすすめする。

 

 

【結論】メモリ16GBで足りるなら買い

今の円安と物価上昇を考えれば、最新のIntelプロセッサとRTX4050を搭載して、見た目にもこだわって、おまけに重量もギリ持ち運びできる1.6kg以下に抑えたノートパソコンが20万円切りというのは本当に安い。

コスパに関しては文句のつけようがない。Lenovo以外ではまず無理な価格。

SDカードを搭載していなかったり、画面が光沢の有機ELになったりと検討事項もあるが、たいていの人にとっては許容できる範囲だろう。

本機最大の難点はメモリ16GB。これを許容できるのであれば、買いでいいと思う。

購入する際に追加料金を支払っての増設も不可。
購入後にパソコンをこじ開けてメモリを交換することもできない。

となれば、

「軽い作業ばっかりだが、たまにゲームもしたい。でも持ち運びすることもある。」

そういう方には手放しでおすすめできるノートパソコン。
この記事を書いている時点では、性能と価格を考えても本機がかなり有力な候補になるはず。

個人的には、LEDピカピカの激重ゲーミングノートパソコンみたいなノートパソコンなのに持ち運びさせる気がない重量で、デザインもオタク感MAXでとてもビジネスシーンで使えないものが大嫌いなので、そういうのが嫌な人にとってもいい選択肢になるのではないだろうか。

また、RTX4050を搭載していながら最大140Wで動作するため、下記のように持ち運び可能なUSB PDを用いた充電器が使用可能なのは本当にありがたいポイント。

この充電器は俺も実際に使ってるけど、パソコン用のメモリ等を製造してる国内メーカー「アドテック」製で、140Wの充電が可能な製品としては破格の7,000円以下(セール時なら6,000円切ることも)で中華の怪しいメーカーを除けばおそらく最安値。

もちろんスマホやiPadも同時に充電できる。
パソコンだけのために専用の充電器を持ち運ばなくて良いのは大きなメリット。

本機のようにRTX等のグラボを搭載したノートパソコンを購入するのであれば、ぜひ買うべき。

 

さて、問題は動画編集をやる人だが、フルHD程度の動画でかつ軽い編集(カットとテロップ等)だけならギリギリ大丈夫。

4K動画やいくつもの編集を重ねるような高度な編集を行う方には全くおすすめできない。

それでも、ニッチな需要に、(円安を考えれば)手ごろな価格で応えてくれる貴重な存在であることは間違いない。

ノートパソコン自体の完成度は非常に高いし、メモリ以外の性能は最高レベルなので、よほど重い作業をしない限りは買って後悔するようなことはあまりないはず。

自分の用途をよく考えたうえで、検討してほしい。
本記事が購入する際の参考になれば幸いだ。

ではまた。

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 9 - タイダルティール | レノボ・ ジャパン
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コメント

  1. 田中太郎 より:

    これ22万円でメモリ32GBのカスタムが出ましたよ

    • すぴ すぴ より:

      コメントありがとうございます。
      32GBメモリもカスタム可能になったようですね。動画編集される方はそちらを選ぶべきかなと思います。

      情報感謝いたします。

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