【結論】年1回でも飛行機に乗るなら発行すべき
結論のとおり、年1回でも飛行機に乗る人なら余裕で元が取れてしまうので、「いつかマイルを使ってお得に飛行機で旅行したいな」と考えている人は迷わず発行することをオススメしたい。
というかカードの「発行」だけじゃなく、「所持」も20代限定なので早めに発行した方がより長い期間、恩恵を受けられるので早めに決めた方が良い。
なぜそこまでオススメできるのか、その理由を説明していく。
なお、本記事はJAL(日本航空株式会社)及び関連企業等から金銭、サービス等その他一切の報酬を受け取っておらず、筆者の主観によって記載したものであるので、あらかじめご了承願いたい。
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そもそもどんなカードなのか
正確に書くと、カード自体は誰でも発行できる普通のJALカードだが、20代限定で特別オプションの「JAL CLUB EST」に加入できる、という仕組み。
そのため、カード自体のグレード(ゴールド、プラチナ等)については今回説明する20代限定の恩恵には一切関係ないので、年に何回も飛行機に乗るとか、搭乗回数は少ないけど毎年必ず海外旅行に行くとか、そんな人以外は何も考えず「普通カード」を選んでもらって大丈夫。
一応、大雑把な損益分岐点としては
画像の各カードの上に書いているとおり。
海外旅行に行かない人、国内線でも何度も搭乗する人以外は普通カードでOK
なお、搭乗回数が多い人の多くは既に航空系カードを所有しているだろうから、本記事では普通カードを想定して書かせてもらう。申し訳ない。
JAL普通カードについて
JALカードの基本事項はこちら
年会費 | 2,200円(入会後1年間無料) |
基本還元率 | 0.5%(200円で1マイル) |
入会初回搭乗ボーナスマイル | 1,000マイル |
毎年初回搭乗ボーナスマイル | 1,000マイル |
ショッピングマイル・プレミアム (オプションのため加入は任意) | 還元率が1%相当にアップ (200円で2マイル) |
とまあ、これだけ見ると飛行機に乗らない限りなかなか元を取るのは厳しい。
正直これだけならコスパは悪いと言ってしまっていいレベル。
特に有料オプションのショッピングマイル・プレミアムに関しては、全ての決済を特約店(JALカードには特約店(JALカード公式サイト)という元から1%還元になるお店があり、ショッピングマイル・プレミアムに加入すると2%還元となる)で行うという現実的ではない想定をしても、年会費4,950円を還元率の差1%で埋めるためには、4,950×100=495,000で約50万円程度使う必要がある上、普通は特約店以外でも使うことを考えればそれ以上に決済する必要がある。
AmazonならAmazonカード、楽天なら楽天カード、ヤフーショッピングならPayPayカードと、主要な通販サイトが既に高還元率のカードを発行している今、それ以外の決済でJALカードを最低でも毎年50万円以上使えるかというと、かなり怪しいと思う。
まして20代なら余計に厳しいのでは。
ということでJALには申し訳ないけどカード自体には大した魅力がない。
そこで活きるのが20代限定オプション「JAL CLUB EST」
次項で詳しく説明する。
JAL CLUB ESTについて
JAL CLUB ESTの基本事項は以下のとおり
年会費 | 5,500円 (JALカード年会費と合わせて7,700円) |
基本還元率 | 1.0%(200円で2マイル) |
入会初回搭乗ボーナスマイル | 1,000マイル |
毎年初回搭乗ボーナスマイル | 1,000マイル |
JAL CLUB ESTボーナスマイル | 1,000マイル |
毎年ボーナスマイル (搭乗しなくてもOK) | 2,500マイル |
国内線空港ラウンジ | 年5回まで無料で利用可能 |
マイル有効期限の延長 | 36か月→60か月 |
ショッピングマイル・プレミアム (自動加入) | 還元率が1%相当にアップ (200円で2マイル) |
国際線チェックイン | ビジネスクラスカウンター利用可能 |
と、お得な特典が目白押し。
5,500円の円の年会費なんて余裕で元が取れてしまうので、詳しく解説していく。
ボーナスマイルと1マイルの価値について
先ほど書いたとおり、搭乗しなくても毎年2,500マイルがもらえる。
年1回でも搭乗すれば、1年目で5,500マイル、2年目以降も4,500マイルがもらえる。
マイルのことをよく知らない人からすれば、年会費7,700円なのに5,500マイルかよって思う人も居るかもしれないが、マイルは普通のポイントとは異なり、1マイルには1円以上の価値がある。
例えば、利用する人も多いであろう羽田空港発-福岡空港着であれば、片道8,000マイルで交換可能。
普通に航空券で買おうとすれば、2024年2月1日(1月30日時点)で40,080円となっており、1マイルあたりの価値は5円を超える。
そしてその8,000マイルは、なんと入会した年と2年目に1度でも搭乗すれば10,000マイルもらえるので余裕で達成可能。
特に航空券は直近であるほど、またお盆や年末年始など繁忙期であるほど、高くなる傾向があるので、仕事の都合であまり先の日程が分からず、旅行の日程が立てにくい人などは特に重宝するはず。現金を支払うよりはるかにお得な旅行が可能。
この時点で既に年会費7,700円の元は余裕で取れてしまっているのだが、まだまだこれ以外にも特典がある。
年5回の空港ラウンジ無料利用
知らない人も少ないと思うが念のためラウンジとは何なのか簡単に説明すると、飛行機の待ち時間に利用する休憩所のことで、JAL CLUB ESTの特典で使えるラウンジは全国に17か所も存在。
また、特に多くの人が利用するであろう羽田空港のラウンジ(サクララウンジ)では、
・ビールやソフトドリンク飲み放題、スナック食べ放題
・シャワー、無線LAN、電源、喫煙室等
と、詳細はJAL公式ホームページを参照してもらえればと思うが、まさに至れり尽くせり。
空港ラウンジがいかに便利か
普通の待合スペースであれば、お世辞にも座り心地が良いとは言えない椅子に腰掛けて、お金を払って飲み物を買って、机も少ないからパソコン作業もなかなかできない。
これが時間どおりに行けばいい新幹線ならまだしも、多くの人が出発時間の2時間前ぐらいに空港に行くことや、遅延が多いことを考えれば、ラウンジの存在は本当に偉大。
正直1度使ってしまったらもうやめられないと思う。
サクララウンジの利用条件と料金について
先ほど挙げた羽田空港のサクララウンジだが、もちろんJAL CLUB ESTに加入する以外にも利用する方法が大きく分けて3つ存在する。
・国内線のファーストクラスを利用しているか、国際線のファーストまたはビジネスクラスの乗り継ぎのために国内線を利用する人
・飛行機に何十回、何百回と乗りまくってJALの上級ステータスを保有している人
・使用する度に3,000円支払う
以上の3つ。
1、2個目に関してはこの記事を読んでくれている方にはほぼ関係のない話だと思うので割愛するが、3個目のとおり通常は3,000円を支払わないと利用できない。
これが年5回無料になるから、単純計算でも15,000円分の特典。
先ほどのマイルの特典と合わせるともう意味分からないぐらいお得なのに、まだ特典があるのでもう少し我慢していただければ幸い。
マイル有効期限の延長
実はここが1番大切なところかもしれないので、よく聞いて欲しい。
通常、マイルの有効期限は36か月(3年間)とわりと短い。
そのため、3年以内にマイルをためて、なおかつ消費する必要がある。
例えば、先ほど挙げた羽田-福岡間の8,000マイルで言えば、JAL CLUB ESTに加入しない普通のJALカードで、3年間飛行機に搭乗する機会がないと想定すると、カード自体の還元率が0.5%のため、単純計算で160万円を決済する必要がある。かなり厳しい。
これが60か月(5年間)に延長されるのは非常に大きくて、例えば某流行り病のようなパンデミックが発生したとしても、まだまだマイルの有効期限が残る。
今回のパンデミックにより、JAL CLUB EST以外の多くのJALカード会員が、必死に貯めてきたマイルを失効させてしまったのではないだろうか。
もちろんパンデミックへの対策になるだけでなく、単純に行ける範囲が増える。
特により多くのマイルを必要とするヨーロッパやアメリカへの旅行を計画している方には非常に大きなメリットになるはず。
ぜひ活用してもらいたい。
ショッピングマイル・プレミアムに自動加入
これは通常のJALカードにもオプションとして設定されており、通常0.5%還元のところ、このオプションに加入すれば倍の1%にアップするというもの。
年会費はなんと4,950円で、JAL CLUB ESTの年会費が5,500円なので、そもそもこのオプションだけでもほぼ元が取れている状態。
これにボーナスマイルやラウンジ利用を付帯してくれている。
マジで頭がおかしいとしか思えない。(褒め言葉)
なお、先ほど説明したとおりJALカードには特約店(JALカード公式サイト)という元々1%還元になるお店があり、ショッピングマイル・プレミアムに自動加入されるJAL CLUB EST会員であれば、2%還元となり、かなり高還元。
ENEOSやイオンなど使いやすいお店も多いので、ぜひ検索してみて欲しい。
ビジネスクラスチェックインカウンター利用(国際線)
割とどうでもいいのでさらっと説明すると、国際線利用時のチェックインで通常はビジネスクラスを予約しないと利用できない専用カウンターを、エコノミー予約でも利用できるというもの。
並ばずにチェックインできるので便利は便利だが、それまで。
当然ながら、エコノミーで予約していれば、チェックイン後のサービスもエコノミーになるので、あしからず。
【総評】JALは赤字覚悟で20代の囲い込みをしている
紹介してきた特典のとおり、JAL CLUB ESTに関しては完全に年会費以上のサービスを提供してくれている。
どう考えてもJALに利益がない状態。
ではなぜここまで手厚いサービスを提供しているのかというと、20代の若い内に囲い込みをして、30代になってからもJALを利用してもらうようにするため。
例えばマイルであれば、30代になったからとすぐに消え去る訳ではないし、JALの手厚いサービスに慣れていると、ANAに移行できたとしても、少なくとも格安航空に移行するのはかなりきつい。
じゃないとここまでユーザーに寄り添う訳がない。
ただ逆に言えば、ここまで企業がサービスしてくれている状況に乗らないのは損とすら言える。
ライバルのANAにもここまで20代にフォーカスしたクレジットカードがない以上、忖度なしで本当にオススメできるクレジットカード。
気になった方はぜひ検討していただければ幸い。
入会はこちらからどうぞ。
※JAL公式サイトに飛びます。
アフィリエイトリンクではありません。
また、もしよければX(Twitter)等で記事をシェアしていただけると嬉しい。
【筆者の独り言】20代のうちから贅沢を体験した方が良い
ここからは筆者の独り言なのでお時間がある方は読んでいただければ幸い。
個人的な意見として、年齢とか関係なく、無理のない範囲で受けられるサービスや経験できることは積極的に体験した方が良い。
今回紹介したラウンジでも、私の体感だと20代らしき利用者は全体の1~2割ほどしかいなかったように記憶している。
こんな素晴らしいカードがあるのに、だ。
たかがラウンジぐらい、と思うかもしれないが、飛行機を待つだけの本来無意味な1~2時間を、子どもが泣き叫ぶ声や自分に関係のない空港アナウンスの中で、わざわざ自動販売機で購入した飲み物を片手に、だらだらとスマホをいじって過ごすようなおっさんにはなりたくない。
もちろん、私はま○なり社長ではないので、空き時間もずっと働き続けろとか言う気はこれっぽっちもない。
正直そんなに働きたくない。めんどくさい。
出張や旅行で疲れているならラウンジでシャワーを浴びてスッキリしたり、アラームをかけて仮眠を取ってもいいと思う。
ただ有意義に、過ごして欲しいだけ。
「そりゃみんなそうだよ」と思う人が大半だろうし、筆者も何を隠そう20代の若造。
それでも、ラウンジという存在を知らない、知っていても自分は利用できないだろうと諦める、そんな状態ではそもそも飛行機の待ち時間を有意義に過ごそうなんて考えすら出てこない。
飛行機の待ち時間だけでなく、人間は知らないこと、経験してないことにまで想像するのは無理。
であれば、ラウンジのようなちょっとした「贅沢」が簡単に経験できる今、利用しない手はないのではなかろうか。
また、本カードの発行によって国内旅行・海外旅行がぐっと近づくことはもちろん、上手くやれば20代でファーストクラスに乗ることも夢じゃない。
別にファーストクラスに乗ったから人生が豊かになる訳ではないが、少なからず人生の糧になるはず。
さて、本ブログが、ここまで読んでくれた20代の豊かな経験につながることを切に願う。
ではまた、次の記事で。
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